期末試験についてのコメント

(2011年9月13日)

簡単すぎて差がつかないかと心配したのですが,(残念ながら) 杞憂だったようです.

問題1
中間試験の問題1を逆にたどる問題です.
これができなかった人は中間試験から進歩なしということです.

問題2
長期費用曲線が短期費用曲線群の包絡線になっていることを証明しなさい,という問題.
みなさん駒場で習って事実としては知っていると思いますが,満点はほとんどいませんでした. (「知っている」のと「理解している」のとは違うということ.)
ほとんどの答案には何かしらウソが書いてありました. ウソは以下の3パターンのうちのどれかです.
  1. ならば
    (とんでもないウソです. 反例を自分で作ってみましょう.)
  2. ならば
    (これもウソです. 「かつならば」は正しいですが.)
  3. 「2つの異なる条件から2つの異なる方程式をたてて,左辺の形が同じだから
    (意味不明.)
自分のウソがどれに相当するか確かめましょう.
9月末発売の『経済セミナー』10・11月号「経済学で出る包絡線定理」をぜひ読んでください. 本問や中間試験の問題2を含め,いろいろ解説しています. [訂正]

問題3
(1) 「ベルマン方程式が書けたら10点」というサービス問題だったのですが..
やる気の問題です.
(2) 一般にベルマン方程式を解くのはたいへんなのですが,「V(x) = A log x + B」とヒントが与えられているので単なる計算練習です. ベルマン方程式に当てはめて係数 A, B を定めればよいだけです.

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